今年も終わる
そんなフレーズが10月になるとサロン内でもよく耳にする
かく言う私もそのフレーズを吐く一人である
今日は暇だった
予約もあるにはあったがカット数名だったので滞在時間が短い
よって、空き時間が増える
つまり暇だったのである
暇だからといって何もしないのも気まずいので
掃除などをしてみる
すぐ終わる
やはり暇である
もう少し踏み込んで掃除してみる
ちょっと時間が進んだ
いや、もうこの際隅々までやってやる!
そう思って隅々まで拭いてみた
いつもなら店のiPadで自分が興味のある動画などを観ながらやるのだが
なぜかそんな気分にならなかった
暇なら掃除しろ
私の師匠にも言われていたのでやってはいたが
今日はなんとなく、もっとちゃんとやってやろうと言う気分だった
普段拭かないような所を拭いたり、磨いてるうちに
「1ミリも後悔しない一日」
という言葉が浮かんだ
一日が終わって振り返った時に
「もっとこうしておけばよかった!!」
と思うことをちょっとでも残さないという意味に思えた
心が鈍るとそういう些細な落ち度も見逃すものだ
営業中に使いたい薬剤を切らす
クロスの汚れに気づかずゲストにかける
洗い物を残して帰る
入口の扉の指紋を拭いていなかった
よく見ると見つかる小さな髪の毛や埃
ゲストへの適切な言葉のかけ方
自分の表情や言葉遣い
提案するデザインの研究
全部ちゃんとやれただろうか?
達成できなかったとしても、達成するべく1ミリも残さずに努力できたか?
ちゃんとやろう
習慣として完璧に振る舞うのではなく
今この瞬間に最大の力を出していこう
24時間じゃなくても
一日のうちの最後に1ミリも後悔、未練がない状態にするための時間を作る
ということだ
30分でもいい
「これだけでもやれば後悔はない」
そういう時間を作るのだ、ということを掃除をしながら考えついたのである
ただし
その時間は決めたら絶対に破ってはならないのだ
新たなルールができた瞬間だ、私はこれを
「1ミリも後悔しないための時間」
と名付けた
つまりは、やることちゃんとやろうぜっ、ということだ
さて今から「1ミリのも後悔しないための時間」
を過ごして帰ります